ギルドメンバー募集要項

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「ケチャパ」という名前

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ある時ある世界で「ケチャップ」と名乗っていた。

適当に決めた名前である。

その世界に降り立ってからずっとソロだったので、ほとんど人と関わることもなかった。

ある時、洞窟ダンジョンで独り黙々と狩りをしていた。

たまたまプレイヤーサーチをしたところ、洞窟にもう一人の冒険者がいた。

その冒険者のメモにこうあった。

「ギルドメンバー募集」

私は声をかけた。


その冒険者を仮にサンと呼ぼう。

サンのギルドは小さかった。

というか誰もいなかった。

聞くと昔はたくさんいたらしいが一人減りまた一人減りでソロギルド状態になったらしい。

しかしサンは凄かった。

始めて会ったダンジョンの更に奥地で狩りをする、言わばかなりの上級冒険者だった。

たまに大規模ユーザーイベントを開催したりもする。

でも何故か一人でいることが多い感じがした。

色々な場所に連れてってもらった。


私はあまりコミュ障ではなかった。

仲良くなったら片っ端からギルドに誘った。

もちろんサンに許可は貰った。

ギルドはでかくなった。

サンと私は良い仲間がいっぱいできた。

歴史通で魔法使いルリさん。

博識で頼れるクロさん。

緑色のフルアーマーを着てたんでメロンマン。

多くの仲間、仲のいい友。

色々な事をして、色々なとこへ冒険した。

この世界の私にとって黄金期が訪れた。

サンは私の事を「ケチャップさん」ではなく「ケチャパさん」と呼んだ。

この世界には「ケチャップパスタ」という料理が存在し、ひろく「ケチャパ」と略され呼ばれていた。

最初違和感を感じてた。

だがいつしか慣れた。

そのうち皆も「ケチャパさん」と呼ぶようになった。

たぶんこの時、私は「ケチャパ」になった。


黄金期の終わり。

世界に飽きた。

ギルドから一人減り二人減り・・・

私も飽きて世界から遠ざかった。

気が向いて戻ってきたときには、ギルドは実質的に存在してなかった。

ギルド名は残ってたが・・・

サンはいた。

以前と同様に喋る私とサン。

でも、お互いかつてのギルドを取り戻そうとか思わなかった。

過去になったのだ。

いつしかサンも消えた。

それでも思い出は忘れない。

違う世界に来た。

その者は名前を「ケチャパ」といった。

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